エンジンで暖房 VS 電気で暖房
今回発表されたD:Xコンセプトの各社の記事で「これこれ、その通り」と思える記事が「Automotive media Response」さんが書いていたので紹介させていただきます。
なぜ? 未来の『デリカ』がPHEVの理由…ジャパンモビリティショー2023で世界初公開 | レスポンス(Response.jp)
三菱自動車は10月25日、ジャパンモビリティショーで電動クロスオーバーMPV『ミツビシD:Xコンセプト』を世界初公開した。未来の『デリカ』をイメージしたコンセプトカーで、パワートレインはプラグインハイブリッド(PHEV)を採用している。
この記事の中に「バッテリーやモーターは製造時にかなり電気を使用するので2030年時点での日本の発電状況でもPHEVが一番CO2排出量が少なく、EVは最も排出量が多くなる。完全に電気がカーボンニュートラルで造られればBEVが最も良いが、その途中の過程ではPHEVもしくはハイブリッド車の役割があると考えている」とあります。
他にも納得の内容が以下です。
「…WLTCモードで80km強のEV走行が可能・・・。」「お客様の8割が1日の走行距離が65km未満で、十分カバーできている。またお客様の8割が5割から6割くらいをEV走行のみで走行している。では残りの4、5割は何かというと、実は冬場に走行前にあらかじめ車内をエアコンで暖めるためにエンジンをかけているから。先にエンジンをかけて暖かくしてからEV走行している。これはPHEVならではのメリットで、EVで同様に事前に暖房するとあっという間に電池残量が減ってしまって走れる距離が短くなってしまう。PHEVの場合、そこがひとつの強みでもある」
三菱のPHEVのシステムは【停車時に暖房の為にエンジンを掛ける=同時に充電もしている】ということになるので、BEV(電気自動車)のように暖房の為に電気をガンガンに使っているのとはまったく異なります。
まだあまり電動車に興味がない方は、電気で何キロ走れるという事が比較の対象になりがちだと思いますが、あらゆるシーンで役に立つのはやはり三菱のPHEVのシステムだと思います。
2年前の関越自動車道での雪での通行止めは記憶されている方も多いと思います。下記記事に電気自動車だとどれぐらい持つのか記載がありますので、参考のためにご一読いただければと思います。
関越道の立ち往生で顕在化! 緊急時にEVに求められる「命を守るための基準」 - 自動車情報誌「ベストカー」
関越道の立ち往生で顕在化! 緊急時にEVに求められる「命を守るための基準」 政府は2050年に向けて電動化を推し進めるとしているが、EVが普及しても、災害に関してはガソリン車と同じように問題が降りかかる。ガソリン車よりも厳しいと考えられる。こういった状況も含めて、現在EVが抱える課題とは何か?
少しでも電動車に興味が湧きましたら、お近くの三菱ディーラーにてスタッフから詳細をお聞きいただければと思います。
by IBARAKI